小さな子の食事って母乳から始まり、離乳食の初期、中期、後期、完了食と段階を踏んで大人と同じような食事を食べられるようになるまで色々な工夫が必要ですね。
どんな時に、どんなタイミングで、どんなふうに食べさせたら良いかなど、数々の疑問がありませんか?
今日はそんな疑問にお答えしていきたいと思います。
まずは初期から。
生まれてすぐの赤ちゃんは、お腹が空くと2〜3時間おきにお腹が空き泣いて訴えます。そしておっぱいやミルクを飲むということは教えてもらわなくてもできるなんて不思議ですよね。生きる力が備わっているのですね。
そんなおっぱいやミルクをあげる時にも習慣づけが出来ていると、赤ちゃんなりに見通しがつくので出来るだけ決まった場所や、体勢又、飲む前には口元を拭くなどを繰り返すと後の衛生管理習慣にもつながります。赤ちゃんだからまだ何もわからないなんて思わずに、しっかり目と目を合わせ、「お腹が空いてたねぇ」「いっぱい飲んでね」など語りかけながら飲ませると、体の栄養だけでなく、心の満足も得ることができますよ。
5・6ヶ月に入るといよいよ離乳食が始まります。初めはトロトロにした粥のすり潰しや野菜のペーストのようなものですが、食べ物が口に入る時の表情はなんとも言えない表情を見せてくれます。
そこで注意することですが、まず赤ちゃん用の小さなスプーンを用意。そして、スプーンの先に食べ物を乗せて、赤ちゃんが口を開いたら舌の上にスプーンを置いてあげるような感じで真っ直ぐ食べ物を入れてあげましょう。決してスプーンをあげて(上顎にすったり)押し込むのではなく、赤ちゃんが自分で口を結び、食べ物を口に取り込むことができるようになる様に介助します。最初は舌がおっぱいやミルクを飲む時のような舌の使い方で押し出してしまうこともありますが、介助者が口をパクパクするような様子を見せながら繰り返し行ってみましょう。嫌がることがあれば一旦気分を変えて話しかけてあげてください。水分補給などもしながら一定量が食べられるようにしていけると良いですね。
時々、「野菜は嫌がるのですが」や、「◯◯は食べてくれません」などと相談を受けますが、赤ちゃんは初めて口にするものばかり、最初はなんだろう?と警戒してしまう子もいますが、「美味しいねぇ」「これはカボチャだよ」などお話ししながら繰り返し食べさせていくことにより、食べることができますよ。何より、食事は楽しい時間という認識が出来て行くように、進めて行くことが大事なことですね。